
DXの基本は情報把握_Vol.306

DX(デジタルトランスフォーメーション)は
単なるデジタル化ではありません。
デジタル技術を活用して成果を上げることが、DXの本質です。
その出発点となるのが「情報の把握」です。
■ 情報を把握できなければDXは始まらない
AIを導入するにしても、業務を効率化するにしても、
まずは「何が起きているのか」を把握できていなければ、何も始まりません。
たとえば、人間の体を思い浮かべてください。
体中に神経が張り巡らされ、
それぞれの器官が何をしているか、
どこに異常があるかを常に脳へ伝達しています。
この「情報の送受信」があるからこそ、
全身が連携して動くことができるのです。
会社も同じです。
現場で何が起きているのか、何が問題なのかを把握できなければ、
経営の判断や行動にズレが生じ、
やがて致命的な問題に発展する可能性があります。
■ 情報の集約がDXのスタート
DXを進める第一歩は、情報の把握。
そして次に重要なのが、把握した情報を一箇所に集約することです。
・部署ごとにバラバラの管理
・紙やエクセルに点在するデータ
これでは全体像が見えず、意思決定が遅れます。
どんなツールやシステムを使うにしても、
「情報を正しく集め、見える化すること」がDXの土台となります。
DXの基本は、情報の把握と集約です。
どんなに時代や技術が進化しても、この原則は変わりません。
まずは
「今、自社ではどんな情報があるのか?」
「それは誰が見えているのか?」
というところから、丁寧に整理していきましょう。
ぜひ参考になさってください。
次回は「最速で情報収集する方法」についてお届けします。
どうぞお楽しみに!