
ルールと整理_Vol.305

設立から何十年も経過した企業には、
「ルールを守るためのルール」「管理のための管理」といった
本来の目的が曖昧になったルールが、無数に存在していることがあります。
これらはDX(デジタル化)を進めるうえで大きな障壁になります。
だからこそ、まずは押し入れの整理のように、
業務やルールの“見直し”が必要です。
整理=分類のプロセス
整理とは、物事を分類することです。
特に、新しい部署や立ち上げ間もない会社では、ルールが整っていないため、
「まず分類し、流れを可視化する」ことが必要です。
よくありがちなのが、「まだ実態を把握していない段階」で
いきなりルールを固めてしまうケース。
これは大きな間違いで、
実際にはある程度の数や情報が揃っていないと、整理はできません。
整理の先にあるルールづくり
しっかり整理できたら、次はルールづくりです。
ルールは
「効率よく回す」
「ミスを減らす」
「作業を標準化する」
ために作られるもので、目的に応じて整備していく必要があります。
DXや業務改善の第一歩は、「整理」です。
整理によって業務の流れや本質が見えるようになり、
そこから必要なルールを最小限・最適化して整えていく。
この順序を意識することで、ルールに振り回されない、
本当に使える仕組みが生まれます。
ぜひ参考になさってください。
次回は「DXの基本は情報把握」についてお届けします。
どうぞお楽しみに!