
【kintone hive sendai 2023 出場事例紹介】有限会社光成工業様

文章引用( 出典元: ASCII.jp 株式会社角川アスキー総合研究所 )
目次
ワクワクドキドキを大切に kintone+Enjoy=kinjoyこそ導入成功の切り札
創業44年を誇る光成工業は岩手県一関市の製造業。
社員数は約100名で、主要製品として物流用の台車や産業用の棚を造っている。
終始テンションアゲっぱなしで突っ走った畠山氏は、
kintone×Enjoyを意味する「kinjoy」を掲げ、
IT素人集団が社員をkintoneに巻き込むための活動や活用事例について説明した。
「こさくんのになんだりあったっちゃ」な4年間
光成工業がkintoneを導入したのは2019年にさかのぼる。
導入を経て、同社の年間売上は導入前の30%となる5億円も伸びており、
紙の使用量も2万枚減った。残業時間も月70時間くらい減ったという。
数字だけでもすごい導入効果だが、
「こさくんのに なんだりあったっちゃ(ここまで来るのにいろいろあったなあ)」
というのが正直な感想だという。
導入前の課題は、情報が共有されないこと。
「言ったぞ」「聞いてない」といった情報共有の掛け違いが多発。
現場の雰囲気はいつもギスギスしていた。
数百万円をかけて、新しいシステムも導入したが、
使いづらくて結局浸透しなかった。
そこで2019年に導入されたのが、社長が持ってきたkintoneだ。
「全員使うことで全体朝礼で宣言せよ」という社長のお達し
社長が持ってきたkintone。kintone推進メンバーとして4人が集められ、
まずは日報アプリから作ったが、5人に1人しか使ってくれなかった。
社長から
「全員で使うことを全体朝礼で宣言せよ」と厳命された。
しかも、呼び出されたのが8月8日だが、全体朝礼が8月10日なので、準備期間は1日しかない。
かなり絶望的な状況でkintone推進メンバーは吹っ切れた。
開始の儀式とその告知動画を作ることにした。
全体朝礼で告知動画を流した2ヶ月後、実際に日報の原本を破くキックオフ儀式を実施し、
入力率はキックオフ後、81%にまで上昇したという。
「はっぱ、みぇねじゃ こぃず入れんのひで」の声に応える
ベテラン社員テルオさんから言われたのは
「はっぱ、みぇねじゃ こぃず入れんのひで(全然見えない。これは入力が大変だ)」
というコメント。
つまり、入力項目が多いので、入力が大変という声だ。
この声に応えるべく、個人専用の日報アプリ「TERUO MODEL」を開発してしまった。
「入力項目は最低限。受注番号と作業時間のみです。
そんなに少なくていいの?と思いますよね。いいんです」と畠山氏はまとめる。
「収集する目的さえはっきりしていれば、こんなに簡単な日報でもいいんです」
日報アプリのデータはグレープシティのkrewDataで1つにまとめ、
集計アプリに集約すればOKというわけだ。
ワクワク、ドキドキすることに全力で取り組んだ
光成工業は楽しいを入り口にkintoneの導入をスタートし、
情報の集約を実現し、最終的には会社も1つになったという。
次に進むのはkintoneのビジネス展開だ。
MG会計と耐荷重計算を実現したkintoneアプリを開発し、これらを外販するという。
「社内ツールだけでは終わらせない。事業ツールを目指します!」と畠山氏はアピールする。
最後に畠山氏は、「私たちは導入に成功しました。
それは自分たちらしさを大切にしたからです。
それは楽しさでした。ワクワク、ドキドキすることに全力で取り組んだんです。
それで日々業務を楽しくやっています。
kintoneを入れてよかった。kintoneありがとう!」
とコメントし、kinjoyポーズでセッションを締めた。

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