
便利さの落とし穴_Vol.314
メールマガジン
2025年10月4日
最終更新日時 :
2025年10月4日
smile-up

ITやDXを導入する際
「便利さ=良いこと」と思われがちです。
「便利さ=良いこと」と思われがちです。
特に、kintoneのようなノーコードツールを使うと、
プログラミング不要で簡単に業務システムを構築できます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
便利さに引っ張られる危険性
現場から以下のような要望が多いものです。
・今のやり方に慣れている
・もっと便利にしてほしい
その結果、文字の大きさや並び順の変更といった、
後からでも調整できる細部ばかりに時間を取られてしまいます。
便利さを優先しすぎると、
肝心な「業務の仕組み作り」がおろそかになります。
本来の優先順位
固まっていない業務や、
担当者の頭の中だけで進んでいる曖昧な業務
→ 便利さを求める前に「最低限の仕組み」を作ることが最優先です。
すでに固まっている業務
→ この場合は便利さを追求して問題ありません。
便利さは後から追加していくものであって、
最初から重視すべきではありません。
まずは仕組みをしっかり設計し、
その上で便利さを整えていく、これがDX導入の成功ポイントです。
次回は「非効率が大切な時代」についてお届けします。
どうぞお楽しみに!

Writer
スマイルアップ合資会社 代表 熊谷 美威(みのる)
DXコンサルタントとして活動。『新しいシステム開発の考え方』の普及活動を行っている。2012年kintoneに出会い、システム開発が根本から変わると大きな衝撃を受け、kintoneを自社及び顧客に導入。サイボウズAWARD2019 コンサルティング賞受賞。
1975年4月11日 宮城県登米市生まれ
好きな言葉:あきらめない
趣味:パソコン・野外活動・子供に遊んでもらう
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