DXでは業務の整理が大切_Vol.303

まず多くの方が、
「DX=効率化」だと考えがちですが、これは誤解です。
効率化の前に重要なのは、
「どのように成果を上げるかという業務の仕組みができているかどうか」です。

なぜ業務の整理が必要なのか?

歴史のある会社の場合

時間とともに、不要な業務や管理のための管理業務が増えていることがあります。
本来の目的を果たしていない業務が、そのまま残っているケースも多いのです。

新しい会社の場合

業務の流れがまだ整理されておらず、
抜け漏れや非効率な運用が起きやすい状態です。
このままDXを進めようとしても、
ベースとなる業務構造が整っていなければ、効果は出ません。

問題の洗い出し方:3つの段階で評価

業務の各ステップは、次の3つのどれかに当てはまります。

仕組み化されていない

 → 手書きや人力に頼っている状態。

部分的に仕組み化されている

 → 表計算やテンプレートなどで補っている状態。

完全に仕組み化されている

 → 自動化され、人的介入がほぼ不要な状態。
この3段階で業務ごとに整理・評価していくと、改善の優先順位も見えてきます。

DXを成功させるためには、
まず業務の全体像を把握し、整理することが不可欠です。

「何を効率化すべきか」は、整理しなければ見えてきません。
まずは業務を“流れ”として書き出し、
仕組み化の度合いを確認しながら見直しを進めていきましょう。
ぜひ参考になさってください。

次回は「アナログの大切さ」についてお届けします。
どうぞお楽しみに!

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熊谷美威プロフィール写真

Writer

スマイルアップ合資会社 代表 熊谷 美威(みのる)

DXコンサルタントとして活動。『新しいシステム開発の考え方』の普及活動を行っている。2012年kintoneに出会い、システム開発が根本から変わると大きな衝撃を受け、kintoneを自社及び顧客に導入。サイボウズAWARD2019 コンサルティング賞受賞。

1975年4月11日 宮城県登米市生まれ
好きな言葉:あきらめない
趣味:パソコン・野外活動・子供に遊んでもらう