
基準を明確化する方法_Vol.297
2025年5月16日号 スマイルアップ合資会社

こんにちは!
熊谷@スマイルアップです。
今週は暑い日が続いていましたね!
室内熱中症のニュースもちらほら見かけますのでご注意ください!
さて、今週は「基準を明確化する方法」についてお届けします。
企業活動においても、
DX(デジタルトランスフォーメーション)においても、
すべての基本となるのが「基準」です。
すべての企業、人にはそれぞれ独自の基準があります。
そして企業内では、企業が求める基準に沿って仕事が進められています。
しかし実際には、
この「基準をどう作るか」「どう明確化するか」について
体系的に行っている企業は多くありません。
■ 基準を作る3ステップ
では、基準はどのようにして作るのでしょうか?
以下の3ステップで設計します。
1. 枠をつくる
まず、評価の枠組みを設けます。
たとえば「5段階評価」や「10段階評価」といった数値基準です。
・おすすめは「5段階評価」
・例:1を最低、5を最高とする
→ 各段階に意味づけを加えやすく、運用しやすい
この枠組みを作ることで、基準に“共通の物差し”ができます。
2. 評価する
次に、各自がその枠組みに従って自由に主観で評価を行います。
・この段階では「ざっくり」でOK
・目的は「実際に人がどう感じているか」「どう判断しているか」を可視化
これによって、社内の基準のバラつきが見えてきます。
3. 摺り合わせ(すりあわせ)
ここが最も重要なステップです。
それぞれの評価結果をもとに、共通の基準を策定します。
・「1とは、どういう状態か?」
・「5とは、どういう結果を指すのか?」
・それぞれの段階を、具体的に言語化し明確に。
このようにして定めた基準を、社内の共通言語として活用します。
■なぜこれが重要なのか?
DXの導入以前に「人と人との認識のズレ」が組織内には数多く存在します。
そのズレを解消するためには、基準の明確化と共有が不可欠です。
この共通基準を業務システムに組み込み、
社員一人ひとりの行動管理や評価に活用することで、
初めてDXや業務改善が実効性を持つようになります。
ぜひ参考になさってください。
次回は「嫌なことを好きな事にする方法」についてお届けします。
どうぞお楽しみに!